欧州原子核研究機構(CERN)
ならびに隣接自治体(スイス連邦ジュネーブ州、メイリン市)視察報告
-ILC国際リニアコライダーの誘致に向けて-
■メイリン市の概要
写真⑰ メイリン市役所とその周辺
- 州内45基礎自治体のひとつで、人口2万2千人。雇用人口2万4千人。
- 1954年のCERN設立時は人口3千人の農業地帯。
- CERN受け入れについては農業への影響を心配したが、中央政府の決定に逆らえず、喜んで受け入れた訳ではない。
- 1960年代に国連機関が次々に進出したため、新たに発生する人口1万人に対応できる住宅建設を進めたが、その他の生活インフラの整備が追い付かなかった。
- その後、インフラを整備していったが、使うのはCERN関係者で市民の反感は強かった。
- 市民がCERNに雇用されるとは限らず、雇用増とはならなかった。
- 最近、CERNがオープンになってきた。CERN入り口付近にグローブという交流施設が造られ、住民とのコミュニケーションが深まった。観客増で市民感情は変わっていった。
- CERN関係者には敷地内に保育所はあるが、地域の保育所の利用で、住民との交流が生まれてきた。
写真⑱ グローブというCERNの交流施設
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