欧州原子核研究機構(CERN)
ならびに隣接自治体(スイス連邦ジュネーブ州、メイリン市)視察報告

-ILC国際リニアコライダーの誘致に向けて-

■CERNに対する基礎自治体の認識

  • CERNからメイリン市への経済的な支援や効果は一切ない。
  • メイリン市の土地利用計画、まちづくりにCERNとの協調体制がとれない。

 (例)

  1. CERNのみならずトラム整備も関与できない。
  2. CERNはグローブ付近の緑地を駐車場にしたいらしいが、エコグリーンという市の理念と合致しない。
  3. グローブ周辺に州政府が土地を取得しており市の意思が通じない。
  4. 市立病院とCERNとの共同事業の促進を望むが、基礎自治体としてはその法的権限がない。など…
  • 原子力、放射線を扱う施設についてはデリケートな問題である。州内の原子力発電所設置は違法ではないし、そもそもCERNは原発ではなく、研究機関と認識している。ただ、CERN内の清掃労働者の被曝の可能性については注視している。
  • CERN設置のプラス面は、メイリン市が多国籍化したこと、多様な文化を根付かせたことに尽きる。

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